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AWS WAFが誤検知してしまう要因


AWS WAF

AWS WAF(Web Application Firewall)は、ウェブアプリケーションを保護するための強力なツールですが、運用する上で「誤検知」という課題に直面することがあります。誤検知は、正当なリクエストが不正とみなされてブロックされる現象を指し、これによりユーザーエクスペリエンスが損なわれたり、ビジネス運用に影響を及ぼしたりする可能性があります。本記事では、AWS WAFが誤検知してしまう要因について詳しく解説します。



1. AWS WAFルールの厳しさ

AWS WAFでは、特定の条件に基づいてリクエストを許可または拒否するルールを設定できます。しかし、ルールが過度に厳しい場合、正当なユーザーのリクエストも不正と判断されることがあります。例えば、特定のHTTPメソッド(POSTやGET)やURLパラメータに対して厳密なルールを設定すると、正常なリクエストがブロックされることがあるのです。


2. 正規表現やパターンマッチングの複雑さ

AWS WAFでは、リクエストの内容を検査するために正規表現やパターンマッチングを使用することができますが、これが誤検知の原因となることがあります。特に、複雑な正規表現を用いると、正常なトラフィックが意図せずにマッチしてしまうことがあります。たとえば、特定のフレーズを含むリクエストが悪意のあるトラフィックと一致する場合、正当なリクエストがブロックされる可能性が高まります。


3. ユーザー行動の変化

特定のプロモーションや新機能の導入により、ユーザーの行動が変化することがあります。この変化がWAFのルールと合致しない場合、正常なリクエストが誤ってブロックされることがあります。例えば、特定のパラメータを含むリクエストが急増した場合、WAFがそれを攻撃の兆候と誤解することがあります。


4. アプリケーションの更新や変更

ウェブアプリケーションに新しい機能やエンドポイントが追加された場合、それがWAFのルールに合致しないことがあります。アプリケーションの変更がWAFの設定に反映されない場合、正常なリクエストが誤ってブロックされることがあります。このため、アプリケーションの更新時には、WAFのルールに影響しないか確認することが重要です。


5. ロギングとモニタリングの不足

誤検知が発生した場合、その影響を把握するためのロギング機能やモニタリングが不足していると、問題を迅速に特定して修正することが難しくなります。これにより、正常なトラフィックが継続的にブロックされる事態が発生することがあります。AWS WAFのイベントログを利用して、WAFで検知したルールをモニタリングできる体制が求められます。


AWS WAFの誤検知はCyberNEOで解決

弊社が開発するCyberNEO WAF Automator for AWSは、AWS WAFの導入・運用をAIを勝活用して自動化するサービスです。誤検知が発生した場合には、AWSのオリジナルのログからWAFの誤検知をコンソール上で確認できる機能を備えています。さらに、そのイベントはサイバーマトリックスのエンジニアが確認し、必要に応じてルールの調整やカスタムルールの作成を行います。これにより、運用の効率化とセキュリティの向上を実現します。


まとめ

AWS WAFは、ウェブアプリケーションを保護するために欠かせないツールですが、誤検知のリスクは常に存在します。ルールの設定やトラフィックの変化、アプリケーションの更新時に注意を払い、適切な監視体制を整えることで、誤検知のリスクを軽減することが可能です。正当なユーザーのリクエストが不正とみなされないよう、継続的な改善とイベント分析、モニタリングなどの運用が必要です。AWS WAFを最大限に活用するためには、これらの要因を理解し、適切に対応することが不可欠です。

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